地球のつぶやき
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Essay 03 分類と類型 Letter 不特定一人のために/メールマガジンを始めた訳 |
Essay 03 分類と類型 分類と類型とは、似たような言葉です。原意は、似たものかもしれませんが、ここでは、こう定義しましょう。分類とは、個々の性質をまず調べ、その性質から似ているものを分けること。類型とは、型や性質なんでもいいから似ているところに基づいて分ける。その違いは、分類は個々の性質を基にするが、類型は共通項を優先して考えることである、とします。だから、分類には、根拠があり、そのグループ分けは、根拠を変えれば、変更可能です。一方、類型化は、類似性がまずあり、そこから、そのグループの性質を考えることができます。 Letter 不特定一人のために/メールマガジンを始めた訳 ・不特定一人のために(Koさんへ)・
★Koさんの書かれるエッセイは、量も多く、なんといっても内容が硬派な感じがします。欧米の知識人が書くようなタイプの科学的文章のような気がします。私もそのようなものを書きたいと望んでいるのですが、なかなか難しいです。でもそのエッセイが、定期的なものから不定期のものになりました。残念だったのですが、それを惜しみながら、メールをやり取りしました。 ★Koさんは、「小出さんがおっしゃっていたように、そのときそのときの取り組みを精一杯やっておくべきで、そこから何かが生まれて、さらに発展してゆくのだと思います。人と人とのつながりは絶対に無駄になることはないですし。」「人の心は生き物なので、変化していきますが、それにともなってネットワークも変化してゆくかもしれません。でも、つながったまま変化してゆく。ネットワークも生きていますね。生きている心やネットワークは思い通りにならないこともありますが、その分思いがけない変化をして発展してゆくかもしれませんね。それがまた面白かったりして。」とおっしゃいました。 ★それに対して、私は、「そうですよね、だから、多くの人の声が私の活動の支えとなっているのです。だから、私は、一人に向けても可能限り時間をかけて説明することにしています。心に感じるところがありました。」 と答えました。 ★このようなメール交換のあと、私は、メールマガジンを、不特定一人のために出すことにしました。その結果の一つが「地球のつぶやき」でもあるのです。そして、頂いたメールに大しても、そのつもりで対応しています。★ ・メールマガジンを始めた訳(またまたKoさんへ)・
★Koさんとのメール交換で、「心」に関する話題になりました。「心」の問題が、私がこの「地球のささやき」と「地球のつぶやき」なdのメールマガジンを始めたきっかけとなっています。そのきっかけを話しましょう。以下、そのメールの転載。★ ------------------------------------------------ ★博物館に勤務する学芸員として、どうせ伝えるなら、一人でも多くの人がわかるように、と考えてしまう癖は、一種の職業病かもしれません。でも、このような形態になった、一番の原因は、懇意しているプロバイダーへのボランティア活動に、このエッセイが端を発しているせいでもあります。 ★私は、インターネットを利用して、科学教育の新しい方法論を目指して、さまざまな実験的取り組みをしています。このプロジェクトに賛同してくれて、ボランティアとしてサーバーや技術を提供してくれているプロバイダーがあります。「Te」という小田原の小さな会社ですが、心意気があり、私たちのプロジェクトに「心に感じるもの」があり、ボランティアとして協力してくれています。このような協力関係も、今年で3年半になります。 ★去年、そのプロバイダーが自分たちの会社のある商店街の町おこしとして、インターネットによる広告をしようと考えました。その一環として、メールマガジンも発行して、最初は、無料ですべて行うが、ゆくゆくは有料化も考えようというものでした。そのメールマガジンは、地域情報を発信をするのですが、それだけではつまらないかもしれないので、連載記事として私が「地球のささやき」を書くことを提案しました。 ★ホームページは、私が製作、管理することと、そのメールマガジンには、私のエッセイの200字程度の要約だけが載り、ホームページにリンクをはり、本文はホームページで読むこと、などを最初に決めました。彼らは地域の文化レベルをあげるために、会社として無料で努力をしているわけです。われわれに対して行ってくれた無私の心が、ここでも発揮されたのです。このような「無私の心」に対して、私も「無私の心」で、「地球のささやき」を始めました。 ★それから、200字の要約だけではもったいないので、メールマガジンとして発行するを、私から申し出たら、快く了承してくださいました。それが、この「地球のささやき」のメールマガジンの発行の経緯です。 ★その後、私は、メンバーの1人で、視覚障害の人で、やっとインターネットに接続でき、メールの交換もできるようになった方がいました。9月の研究会の会合で、その話がわかったときに、私と視覚障害者の方の2人で、ゆくゆく公開することを前提で、メールを交換しようということを話しました。そして、去年のやはり9月から始めました。それは、「Dialog」というホームページとして公開し、その後2月下旬にメールマガジン「Dialog」として週刊として発行を続けています。 ★また、メンバーの1人に、国文学の大学4年生の人がいます。彼女は、我々と活動するようになって、地質学や自然科学の面白さに目覚めつつあります。私は、科学が芸術的側面を持つべきだという持論を持っています。ですから、そのようなScience&Artを、彼女が実践してくれないかと考えています。そして、彼女とも今年の2月ころからメールを交換を始め、「Metamorphic」いうホームページを公開しています。これから、何かほかの公開方式がないか、これから、2人でゆっくりと考えていきたいと思っています。 ★このように、私はこの1年間で、心を交わすネットワークのようなものの必要性と、その実践をおこなってきました。これらの結果がどうなるかわかりませんが、しばらく続けていくつもりです。そして、このような実践から何か、今までにないものが私の心の中に生まれないかと期待しているのですが、それは、望みすぎですかね。 ★ところで、実は、一般ルートのメールマガジンではなく、私的なメールマガジンとして、自分の書きたいことを、読んでくれる人にだけに、配ろうかと考えています。これは公開ではなく、半公開で、「地球のささやき」の購読者のなかで、希望者にだけ送るものです。特別号としてスタートしますが、そこで、少し実験的にやってみたいと考えています。Koさんがおっしゃる「地質学という分野も、渋くて、落ち着いていて、味わい深いです。」そんな面やハードな内容、あるいは心の問題、魂の問題など、「地球のささやき」で取り上げにくい内容を、発信できるマガジンとなればと考えています。今のところは、少数のためにメールマガジンとして、さきほど出てきたTeというプロバイダーが提供するメーリングリスト機能の特殊な使い方として、メールマガジン的に使うことができます。その機能を使って、100名まで限定ですが、メールマガジンを発送しようと考えています。 ------------------------------------------------ 以上です。★ |