地球のつぶやき
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Essay■ 263 危機回避:事前対処と不可避と
Letter ■ 風呂の改装・雪景色


(2023.12.01)
 危機を回避するためには、事前に予測して対処しておく必要があります。それでも不可避の危機は訪れます。予想外の危機があることも、予想しておく必要があります。


Essay■ 263 危機回避:事前対処と不可避と

 今年は、4月から9月までサバティカルで四国で過ごしました。2010年にも1年間、同じところに滞在しました。今回は、家内も同伴しました。家事は家内が担ってくれたので、半年でしたが、研究に専念でき、充実したサバティカルになりました。
 サバティカルの期間は、半年間と限られていたので、送る荷物もできる限り、少なくしました。幸いにも、最近まで住まれていた家をお借りしたので、電化製品(テレビ、洗濯機、冷蔵庫、オール電化のコンロ、エアコン、扇風機など)や家具調度(タンス類、テーブル、ベッドなど)も使える状態で残してあったので、それをお借りすることにしました。そのため、衣類や食器など身の回りのもの最低限を送ることですみました。
 研究のための商売道具ともいうべき、執務室での研究で利用するパソコンなどのICT関係の機材、また野外調査で利用する撮影機材などは、どうしても必要になります。執務室で使うICT機材(パソコン、プリンター、インターネット用のルータなど)は最小限にしました。野外調査で利用するものは、いつもの使うものをそのまま持っていきました。ただし、実際に野外で移動中にも使うものなので、それほど多くはありませんでした。
 9月30日に帰札して、10月1日(幸い日曜日だったので助かりました)には大学に復帰し、すでに開講されていた後期の講義を、すぐにスタートしなければりません。後期がはじまって2回分あった講義はリモートにして、1回分の講義は補講にして別の日に講義を実施しました。
 ICTも10月からの講義に支障をきたさないように配慮しました。大学のメインのパソコンはそのまま置いておき、戻ってきてすぐに講義が再開できるようにしました。大学のノートパソコンと自宅で使っていた小型パソコンをもっていくことました。自宅のパソコンは、ほぼ毎日大学の研究室に出ているので、実際に使う機会はあまりないので、そのまま使いました。もしトラブルがあっても、ノートパソコンが代替として利用できます。大学でデスクトップパソコンが壊れた時も、そのような対処をしました。大学のノートパソコンが壊れても、大丈夫です。以前は講義のPowerPointのためにこのノートパソコンを用いていたのですが、今では講義室に据え付けてあるノートパソコンを用いることにしました。大学に戻ってきてもすぐに講義が再開できるように、そのままにしてサバティカルに臨みました。
 ただし、大学でのバックアップ用の外付けハードディスク(曜日ごとに別のハードディスクにするので7台)のうち、最も古い外付けのものと小型のポータブルハードディスクだけをもっていくことにしました。サバティカル中にバックアップのために、小型のポータブルハードディスクを買い足しました。
 大学では、多数のハードディスクを使っています。これまで、ハードディスクが何度か壊れた苦い経験があります。その時は、DVDなどのバックアップがあったので被害は最小でしたが、復元できないデータもでてきました。過去のメールが復元できないのは、困りました。
 現在でも、自身の論文や著書のデータはDVDに保存しています。動画をたくさん撮っている人は膨大なデータになるでしょうが、野外調査ではデジカメによる画像が主なので、容量はそれほど多くはなりません。それでも、毎回の調査では数千枚の画像を撮影しますので、DVDでの保存は、手間もかかるので、ハードディスクにしています。現在保存しているデータの総量は5テラバイトになっています。
 現在、曜日ごとに、異なった外付けハードディスクにデータをバックアップすることにしています。データのバックアップの意味もあるのですが、他にも小さな危機回避になています。しょっちゅうあるのですが、別のファイル名にして保存すべき時に、元のファイルに上書きしてしまうことがあります。また削除した部分が、後で必要になったりすることも度々あります。アプリケーションを終了していても、1週間以内ならデータは復元できます。外付けハードディスクシステムのお陰で、何度も助かっています。
 ハードディスクは少しでも不調に見えたら、使わないようにしています。買い替えと時は、将来を考えて多い目の容量のものを買い足してきました。多くのバックアップル用の外付けハードディスクを使っているのは、そのような理由からです。
 危機というと大げさかもしれませんが、トラブル回避には、以前から非常に注意を払っています。なぜなら、何度も失敗をを重ねてきたからです。失敗が大きいほど、時間や労力、精神的な負担、経費もかかることにもなるからです。かつて起こったトラブルを教訓として、次回から起こらないように、最大限の注意を払うようになりました。「転ばぬ先の杖」で、慎重すぎることはないと考えています。
 一番困るのは原因不明のトラブルです。先日も講義中にパワーポイントを使おうと思って、スライドショーをスタートしたのですが、スライドショーにした途端、動かくなくなりました。パソコンを再起動したら、なんとか動くようになり、講義が再開できました。同じ教科で、次の講義でも、再度同様の症状が発生しました。その時は、再起動してもダメでした。パソコンの得意な学生に助けてもらって、いろいろいじってもらっているうちに、なんとか動くようになりました。
 その時は、原因は不明でしたが、学生の操作を思い出して、思い当たった原因がありまし。それへの対処として、三度目がないようにUSBにそのメモをぶら下げるました。今度はトラブルへの対処できればといいのですが。
 トラブルや危機の回避には注意を払っていますが、それでもトラブルは起こります。想定していないからトラブルになるので、そんなトラブルへの対処は、その場での臨機応変の対処しかありません。ICTやその他のテクノロジーが進んで便利になってきた分、対処も多様に複雑になってきました。トラブルがあっても、被害が最小限になるように、その場で対処を考えるしかありません。最終的な危機回避は自分でするしかありません。
 今年は、大学教員として最後のサバティカルという大きなイベントがありました。その際大きなトラブルはありませんでした。それが危機への準備や対処のためなのか、幸運によるものなのか、それとも想定していたトラブルがもともと起こりにくいものだったのか、それはわかりません。しかし、無事でしたので、それがなによりです。


Letter■ 風呂の改装と・雪景色 

・風呂の改装・
サバティカルから戻った日、風呂を入れようと、
お湯を風呂桶に入れはじめました。
ところが風呂桶から水が大量に漏れていきました。
我が家の風呂は、木製の風呂で、普段は、
乾燥防止に水を少し残していました。
半年間、不在になるので、水を抜いていました。
乾燥して、木の隙間が広がったようです。
何度も水を入れて、木を膨らましたのですが、
少しはましになったのですが、漏れています。
業者に来てもらいましたが、修復不能でした。
風呂全体を改装することになりました。
希望を出して、仕様を決めて、
先日ショールームにいきました。
12月中旬に施工となります。
それまではしかたがないので、
シャワーで過ごしています。

・雪景色・
北海道では、もう何度が寒波が来襲しました。
その際、雪も何度か降りました。
11月下旬の寒波は強くて
北海道の各所で雪になりました。
わが町でも、結構な積雪があり、
一面、雪景色となりました。
冷え込みも何度かあり、本格的な冬が到来しました。
それでも今回の雪は、根雪には少々早そうです。
いったん溶けそうですが、
春先のようなベチョベチョ状態に
ならなければいいのですが。


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