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講 義■ Lec 007(その1) はじまり:この世のはじまり
掲示板■ 春になる前に・合格発表
 


 第7回目の講義です。前回の講義では、「この世」は変化することを背理法を使って証明しました。そのときに、「この世」のはじまりというものが答辞しました。今回の講義は、「この世」のはじまりの様子をみていきましょう。


▼ 講義ファイル
Lec007_1の講義ファイル(講義時間 12:14)
ブロードバンド用(ファイルサイズ 2.9MB)
ISDN用(ファイルサイズ 1.5MB)


講 義■ Lec 007(その1) はじまり:この世のはじまり

▼ 不可能を可能にする知恵
1 「この世」と「あの世」の境界
 ありえないようなものが、現実に存在すことはできるでしょうか。普通は存在しません。なぜなら、現実にはありえないからです。しかし、想像の上では、ありえないものを、いくらでも考え出すことはできます。科学の世界でも、そんなありえないことが、いろいろ考えられ、研究対象にされています。
 例えば、宇宙のはじまりの瞬間を考えるような場合です。宇宙のはじまりは、限りなくゼロに近い時間や大きさ、無限大の密度、温度などを考えなければならなくなります。このような条件や状態は、人間の常識を超えたものです。
 いえいえ人間の常識だけでなく、物理学の適用範囲を超えた場面となることもあります。つまり、「この世」の法則が通じない世界になっています。いってみれば、宇宙のはじまりとは、「この世」と「あの世」の境界に当たるところかもしません。そんな境界付近では、通常の考えが通じないことが、いろいろおこりえます。
 そんなありえないような考え、理論を作り上げるためには、発想の飛躍が必要となります。

2 境界を「この世」に持ちこむ
 「この世」と「あの世」の境界とはいっても、「この世」の法則が通じない世界であれば、「あの世」と考えた方がいいわけです。しかし、それを科学者たちは知恵をしぼって、「この世」に持ちこもうとしています。そのためには、不可能を可能にするような知恵が必要になります。
 そんな知恵とは、ありえないようなこと、つまりパラドクス(光より速い光、最小の大きさ、最小の時間、「あの世」との往来など)を考え出し、それを矛盾なく「この世」の問題として解決する必要があります。つまり、物理学が通用しない「この世」のはじまりという物語を、この世の物理学で語ろうするとパラドクスです。
 では、次回から、「この世」のはじまりというあえりないようなパラドクスを紹介しましょう。


掲示板■ 春になる前に・合格発表  

・春になる前に・
北海道にも暖かい日がめぐってきました。
もちろんまだ2月ですから、雪も降り、寒い日もあります。
しかし、その寒さも、厳冬期の寒さではありません。
寒さと暖かさの繰り返しが、春を感じさせてくれます。
雪の中でも、日に日に春めいてくるのを感じます。
でも、我が家では雪の中ですべきことを、まだしていません。
それは、今シーズン購入したカンジキで雪の森を歩くことです。
昨年の春は長靴で表面の固まったの雪の上を歩いて、森を散歩しました。
それ以来、固まっていなくてもいいから、
雪の上で冬に散歩したいというのが私の希望でした。
スキーにしようか、迷ったのですが、
子供でも利用できるカンジキにしました。
カンジキで軟らかい雪の中も歩こうと
家族分のカンジキを購入しました。
しかし、1月以降、家族が順番に風邪をひいて、
外に出ることが出来ません。
カンジキがしっかり固定できるかを試すために
自宅の外ではいて歩いただけです。
せっかくのカンジキを何とかしてはいてみたいものです。

・合格発表・
国立大学の入試がいよいよはじまります。
私の大学は私立大学なので、
1次の入試は2月上旬に終わり、
現在は合格発表の最中です。
わが大学では、2次の入試が、国立大学の試験の直後にあります。
入試のどたばたがすむと、
いよいよ大学の今年度の主だった行事は
卒業式だけとなります。
もちろん内部では、進級判定、卒業判定などのために
いろいろのやり取りがおこなわれますが。
でも、3月上旬でどたばたも、一段落となります。


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