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Lec. 0 開講にあたって
掲示板: すばらしい人とソフトとの出会い 


Lec0の講義ファイル(講義時間 16:54)
pclecture形式
ブロードバンド用(ファイルサイズ 4.1MB)
ISDN用(ファイルサイズ 2.0MB)

pcletter形式
ブロードバンド用(ファイルサイズ 4.1MB)
ISDN用(ファイルサイズ 2.0MB)


 はじめまして。このたび、この「Terraの科学」という講義をおこなう小出良幸といいます。メールマガジンの登録をいただき、ありがとうございます。この講義のはじめる前に、ごあいさつと、いくつかの注意をさせていただきます。本文を読む気のない人も、最後の「注意」だけはお読みください。


Lec. 0 開講にあたって 

▼ Terraとは、なに
 「Terraの科学」では、地球に関連する科学的なテーマで講義をすすめていきます。ただし、講義の中身は、地球だけにとどまるものではありません。地球のことだけをあつかうなら「地球科学」という言葉があり、それを使えばいいわけです。あえて「Terra」という言葉を使ったのは、単なる地球とは違うということを強調したかったからです。
 「Terra」は、ラテン語で大地や地球という意味です。しかし、私はこの講義では、地球よりもっと広い意味でとらえたいと考えました。地球はもちろんふくみますが、地球の中のありとあらゆるもの、地球を含むこの世ありとあらゆるものまで、広くそして深く考えていきます。また、現在という時間だけでなく、過去から未来まで考えていきます。ですから、あえて地球ではなく、Terraという言葉を使いました。

▼ ねらい
 「Terraの科学」とは、Terraを深く考えていくための講義です。
 この講義をうけられ方は、たぶん、Terraの感じかたが変わってくるはずです。感じたことは、人それぞれで違うかもしれません。それでいいのです。一つのTerraでも、それぞれの人が思いえがくTerraがあっていいはずです。そんなTerraを、自分の身近に感じ、そしてたいせつに思えるようになれば、この講義は大成功です。
 わたしたち人類は、長い時間をかけて科学をつくりあげてきました。そして、Terraについて、多くのことを学びました。でもそれは、地球の神秘のホンの一部にすぎません。Terraは、まだまだ、わからないことだらけです。
 この「Terraの科学」で、Terraをもっとよく知ろうとする人、また、Terraを愛する人、あるいはTerraの新しい知識をつけくわえる科学者になってほしいのです。

▼ 良き師と良き弟子の出会いを目指して
 私は、良き師になりたいと考えています。師とは先生、あるいは師匠(ししょう)のとこです。もちろんすべての人にとっては、良き師になることはできないのは知っています。ですから、この講義で私は、ある一人の受講者を思いえがきながら講義を進めます。それは、良き弟子です。
 良き師と良き弟子の「めぐりあい」はたいへん難しいことです。それは、師が弟子を、弟子が師を自由に選べないからでしょう。あるいは、合わない師や弟子、代わりの人を探すことが難しいからです。良き師と良き弟子の「めぐりあい」は、今もむかしも、難しいのです。
 でももしかすると、インターネットという道具を使えば、自分にあった良き師や良き弟子が見つかるかもしれません。そんな場に、この「Terraの科学」がなればいいと願っています。私は、Terraを知りたい人、Terraに興味を持つ人、Terraと友達になりたい人にとって、良き師になりたいと思っています。一人でも私を、良き師と思ってくれる人がいれば、この講義の開講した意味があります。私にとってひとりでも多くの良き弟子が見つかることを願っています。

▼新しい試み:百聞は一見にしかず
 私が大学でおこなっている講義と同じレベルのものをお送りします。「Terraの科学」は、小学生にもきける講義を目指します。
 この講義では、メールマガジンを毎週発行します。メールマガジンは講義の概要を示したものとします。ホームページではメールマガジンの文章以外に、図や表、写真なども公開します。講義の参考になるはずです。そしてこの講義の一番大きな特徴は、毎回、講義をPC Lectureという「動画のようなもの」を同時に公開します。
 「動画のようなもの」は、体験するしかありません。「百聞は一見にしかず」です。
 まず、一般に講義を受けるために必要なものが、いくつかあります。
それは、
・講師
・黒板に書かれていく文字や絵
・指示棒のように動くカーソル
・音声
です。最初の講師は、あとの3つをおこうなうものですから、あとの3つさえ十分に伝えられれば、講師の姿がなくてもいいはずです。これら3つだけの送ることによって、講義を非常に小さなファイルに収録できます。動画ではないのですが、動画のよう見える画面を生み出しています。このやりかたを、この講義では利用していきます。PC Lectureと呼びます。

▼ 注意
 メールマガジンとホームページを見るには、特別なことをする必要はありません。ただし、この講義の特徴である、PC Lectureを聞くためには、専用のプレーヤーを皆さんのコンピュータにインストールする必要があります。その注意と手順を以下に書きます。

・注意
 PC Lectuerが聞けるのは、Windowsの入っているコンピュータだけです。専用プレイヤーは、今のところWindows用だけです。MacやLinux用の制作は、少々時間がかかりそうです。Windouws以外の方は残念ながら聞くことができません。

・専用プレイヤーのインストールの方法
 講義を聴くには、専用のプレイヤーが必要になります。専用プレーヤーは無料で公開されています。
http://www.saneido.com/pclsample/Copyright.html
からプレイヤーをダウンロードしてください。
 「PCレタープレイヤー使用許諾契約書」に目を通してから、「同意する」をクリックしてださい。するとファイルのダウンロードの画面が出てきますので、「実行」もしく「保存」をクリックしてださい。「保存」をした方は、保存した場所のファイルを実行してインストールをしてください。

・講義ファイルの実行
 毎回の講義は、拡張子にpclectuerが付くいくつかのファイルで公開します。このファイルをダウンロードして、どこかに保存してください。保存したファイルをダブルクリックすると、自動的に専用プレイヤーが起動し、再生が始まります。
 専用プレイヤーは、パソコンがインターネットにつながっていると自動的にバージョンアップするためにアクセスします。そのために、セキュリティソフトから警告が出ることがありますが、このソフトを許可すれば、常に最新バージョンで利用できます。

・よりよく聞くために
 PC Lectuerはできれば、ヘッドホンで聞いてください。周りの迷惑にもなりませんし、なにより講義に集中できます。


掲示板: すばらしい人とソフトとの出会い 

・すばらしい人とソフトとの出会い・
 この講義は、PCLetterというソフトを使って作成しています。私がこのソフトを初めてインターネットで出会ったときは、感動しました。わかりやすく、非常に有効であることを感じました。まさに「百聞は一見にしかず」を身をもって体験しました。
 これを私は自分が現在取り組んでいるITを用いた科学教育に利用できないかと考えました。どんなにいいソフトでも金額的に高ければ利用することができません。また、このソフトのままでは、私のやりたいことができないと思いました。ですから、安くて、なおかつ改造可能かどうかです。
 ソフトはまだ正式販売されていないようですが、それほど高額ではありません。私のポケットマネーで買えるものでした。こんなすごいソフトの製作者は、北海道の襟裳岬に近い浦河町にあるの三栄堂という小さな電気屋さんを営む三上博正とその甥子さんでした。地方からでも、いいものが生まれるという証拠を見せつけられました。早速私は、このソフトの試用をお願いしたところ、快くソフトを提供いただきました。
 ところが大学のセキュリティと私のセキュリティソフトのトラブルのため、なかなか動くようになりませんでした。多分、そんなトラブルが続いて、長く起こっていたら、私はこのようなソフトは使わなかったでしょう。しかし、このソフトがあまりに自分のやりたいことを実現してくれそうなので、何度もめげそうになりながら、なんとか動くようにしたいと粘っていました。三上さんたちも2度も大学にまで出向いてくれました。やっと動くようになりました。
 作る側になって、このソフトのもつ潜在能力を感じました。
 あつかましくも、私は自分のやりたいことを説明して、ソフトの改良ができないかをお願いしました。そんな希望に対しても三上さんは快く応じてくださいました。
 お礼のいいようがないほどの親切を受けました。これは、いってみれば、三上さんの誠意でした。三上さんの誠意に対して、私のできることは、このソフトを利用していいコンテンツをつくり、このソフトのよさを示すことだと思いました。そして、大学の研究費を工面して、心ばかりですが、ソフト改良代としました。
 まだ、このソフトはバージョン1になっていません。まだ、日々改良されています。
 私は、三上さんとの出会って良かったと思っています。なぜなら、自分と同じように、地方で独力でがんばっていことに共感を覚えたからです。そして、このソフトを長く使っていこう考えました。
 三栄堂のブログは、
http://pcltr.com/blog/
です。PCLetterについての紹介は、
http://www.saneido.com/what.html
を参照してください。


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