地球のつぶやき
目次に戻る

Essay■ 217 私の夢は302:ステータスコード
Letter ■ 418・新型コロナウイルス


(2020.02.01)
 目標を設定したり、目標の達成法を考えることは、一度はあるいは定期的にしたほうがいいはずです。特に若い人は試した方がいいでしょう。年配の人が同じ方法でやってみたら、うまくいくのでしょうか。試してみました。


Essay■ 217 私の夢は302:ステータスコード

 大学の教職課程のある授業で、小学校5年生の道徳の教科書を紹介された先生がおられました。私の共同で担当している授業でした。その教科書に、「夢をかなえるために」という教材がありました。その教材では、大谷翔平さんの通った高校では夢や目標を実現するために「目標達成シート」というものを書いたのを紹介していました。児童も自分の夢で、そのシートに書き込んでいくということをしていきます。
 このシートは「マンダラチャート」とも呼ばれているそうですが、長方形の内部が3X3に9等分されています。この9マスの長方形が基本となります。そのような長方形が3X3個、集まっています。つまり、81個のマスがあることになります。使い方は、まず真ん中の3X3の長方形の中心のマスに、かなえたい目標、夢を書き入れます。できるだけ高い目標、大きな夢にします。目標の周りの8つのマスには、その目標を達成するための要素(項目)をキーワードで書きます。さらに8つのキーワードを、周囲の8つの3X3の中心のマスに書き写します。それぞれのキーワードを達成するために、すべき具体的な内容を書いていきます。つまりひとつの目標を達成するために、8つのキーワード(要素)を決め、それぞれを達成するために8つの具体的な方法を決めていくわけです。具体的な方法を実践していくことで、目標達成に近づいていくということになります。
 ちなみに大谷さんが高校生の時に書き込んだ目標は「ドラ1 8球団」とあります。これは、8球団からドラフト1位をもらうことでした。そしてその目標は達成されました。
 大学の授業では、教員志望の学生たちに「目標達成シート」を書いてみることにしました。私も学生一緒に、このシートを書きはじめました。ところが、書こうとすると、なかなか埋まらかなったので、かなりあせりました。
 実は、別の方法で目標を決めて、それを達成するために年にいくつかの項目を決めています。いわゆる今後の人生設計を立てて行動しています。そして、一つの項目が達成できたり、年末か年始になると、その設計を見直して最適なものに修正しています。ですから、形式は異なっているのですが、目標達成のための手段や確認作業は、いつもやっています。
 授業で、いつもやっている自身の目標とその手段を、このシートに書いていけばいいのだと思って臨んだのですが、全然埋まりませんでした。どうしたことでしょうか。多分、このシートは、若者(大きな夢を持つべき人)が、これからすべきことがまだ定まっていない時、あるいは大きな目標のため、達成すべきことがいろいろあり、手段もいくつもある時に有効な方法なのかと思います。私は限られた時間内で、限られた目標で進めていくことを最優先しているので、大きな目標ではないため、埋まらないのかもしれません。
 さて、話題は転換します。インターネットについてです。インターネットは、今では利便性だけでなく、娯楽としても重要なツールとなってきています。ネットサーフィンをしていると、動画や音楽、映画など、好きなものだけを見て、長時間、彷徨っていても飽きることがありません。また気の合った友人とも、SNSでつがっているので、インターネットを通じての友人関係もできます。最近の若者はインターネットへの接続は、スマートフォーンが手段となっているので非常に重要なものとなっています。スマートフォーンの小さな窓ですが、そこには広い世界、多くの友人につながっています。自分の好きな世界だけで、多くの時間を費やすことができます。
 ところが、現実には、嫌でもしなければならないこと、体を使わないとできないこと、手間のかかること、避けては通れない人間関係など、いろいろと気の重いことも対処しなければなりません。それが社会で生きていくということでしょう。だから、余計に好きなことだけを提供してくれるインターネットの世界が住み良くなるのでしょう。
 住み良いはずのインターネットで検索していくと、別のサイトへといこうとすると、
 Not Found(見つかりません) や HTTP Error 404 - Not Found
というメッセージ(ステータスと呼ばれます)が出てくることがあります。インターネットを利用する人は、時々目にしているものでしょう。特に、昔に作成されたサイトだと、そこで引用されたリンク先も古くなっているので、更新されたり、別の名称に変わったりすると、そのサイトは見つからなくなります。そんな時に、表示されるステータスです。
 このようなステータスの番号には意味があります。ステータス番号は、インターネットのサーバーとブラウザーとのやり取りに関して、サーバーの状況をを、3桁の数字として返してきます。通常は、そのサイトの構成するデータが送信され、いわゆるページが表示されていきます。しかし、エラーがあるときにそのようなステータスが表示されます。
 HTTP 403 Forbidden(アクセス拒否)
などもよく見かけます。また、
 HTTP 302 Found(発見)
という訳のわからないステータスもあります。「302」は、サイトは存在するのですが、現在一時的に別のところにあり、表示するデータはないという意味です。サイトは存在するのですが、一時的に表示できない状態だということです。
 「302」は、もともとサーバーの開発者が一時的にデータを移動している時のステータスとして使うものだそうです。開発者にはそれなりに使い道があるのでしょうが、私にはよくわかりません。
 重要な情報、是非欲しい情報を検索していとき、ステータスの「404」や「403」が出るとがっかりしてしまいます。でも、なにも起こらない無反応の状態よりは、「404」や「403」などと、ステータスが表示され状態がはっきりしたほうがいいはずです。
 そのスタータスが私の人生設計では、ページが表示されています。目標や手段は、自分のやり方で進めているのですが、本当に達成できたかどうか、その達成度は私が後年判断することになるのでしょう。でも、「目標達成シート」ではステータスは「404」になります。「403」でないだけマシなのでしょうね。しかし目標が、「302」でも困るのですが。


Letter■ 418・新型コロナウイルス 

・418・
エラーには 418というものがあります。
I'm a teapot (私はティーポットです)
その意味は文字通り「私はティーポットです」
ということで、表示が拒否された場合に返される
ステータスコードです。
つまり、ティーポットの私(サーバーのこと)に、
コーヒーを淹れさせようとしたから、拒否します
ということだそうです。
このエラーは、1998年のエイプリルフールに
Hyper Text Coffee Pot Control Protocol
に由来するジョークだそうです。
本来なら使わずに終わっているはずなのですが、
この418ステータスコードは
Googleでは実装されています。
興味がある方は、
https://www.google.com/teapot
を御覧ください。

・新型コロナウイルス・
2月になりました。
北海道では各地が雪不足になっており、
いろいろな行事が縮小されたり、
中止になったりしています。
札幌の雪まつりも雪集めに苦労しているようですが
なんとか開催するようです。
北海道の特徴の雪を使う大きなイベントなので
国内だけでなく海外からも多くの観光客が訪れます。
中国から観光客も多いことでしょう。
しかし、最近は新型コロナウイルスが心配です。
自衛として、人混みは出ないようにすること
そして体調を整えることでしょうね。


目次に戻る