Letters
to
Readers
目次へ

Letters 3

(メールマガジン:No. 26〜No. 34)


No. 026
【No.026:2001.03.29】あなたは今を最上と思えますか
近況/Sさんへ
・近況・
★20日の午後から急に悪寒がして、23日までダウンしてました。インフルエンザのようでした。メールマガジンは予約発行していたので、事なきを得ました。病み上がりですが、日曜日と月曜日に少し書きました。★

・Sさんへ・
★「今号でJjさんが二酸化炭素を利用している生物がたくさいると言っておられるようですが、どんな生物か詳しく聞いて下さい。」
★ということですが、二酸化炭素を呼吸している生き物はいないと思いますが、専門ではありませんので、確かなところはわかりません。しかし、二酸化炭素を利用している生き物はたくさんいます。光合成をする生き物、サンゴ礁をつくるいきもの、石灰質のカラや骨を作る生き物です。このエッセイで回答の一部となったでしょうか。★


No. 027
【No.027:2001.03.29】石の中に過去の大気の記憶が
近況/またまたSさんへ
・近況・
★風邪で3日間外に出ませんでした。4日目外に出ると早咲きの駅前の桜が満開でした。一気に初に突入です。

・またまたSさんへ・
★「二酸化炭素を利用している生物(中略)を増やせば地球温暖化を別の観点から追求できる可能性があるかもしれませんから。」
★その通りです。しかし、人類は森林を破壊し、海を汚し、温暖化やエルニーニョでサンゴの白化現象が起きたりしています。★


No. 028
【No.028:2001.04.05】境界は明瞭だが混沌として
週刊にして日刊(Oさんへ)
・週刊にして日刊(Oさんへ)・
★「一気に沢山の量よりも,毎日少しずつ書かれたほうがよいのでは。読むほうも楽ですし・・・。」★
★という指摘ですが、私も実はどうしようか迷いました。現在の「地球のささやき」は、週刊で発行しています。「まぐまぐ」のメイルマガジンの種類として、週刊、不定期、がんばれば日刊、のどれかにあたります。しかし、現状は週に数本木曜日に出ています。いくつかの理由のために、週刊でありながら、木曜日に多数の号を出すことになってしまいました。
★理由1:まず、もともとは週に1本の予定でした。「まぐまぐ」の分類では、週刊、不定期、日刊のどれかです。日刊は、公務員の身分では、まず不可能です。不定期だと頻度が低そうに見えるし、無責任な感じがしますので、あまり好感が持てません。そこで、一番可能で実際的なのは、週刊でした。
★理由2:もともと、エッセイ1本は、原稿用紙2〜3枚という構想でした。今もそうです。ですから、原則は1本読みきりですが、伝えたい内容が1本で収まらないときは、分割したりしました。
★理由3:興が乗って関連の内容をいくつも書きたとき、それを貯めておいて、小出しにするより、一度に送ったほうが良いと考えました。さらに、同時に最新情報を後回しにすることや、読者の声に答えたもの後回しにすることも気が引けたので、一度に送ったほうが良いと考えました。
★理由4:基本的に原稿とホームページの改定は、休みの日にしています。ですからホームページの運営を週に何度もしたくないためです。
★理由5:メイルマガジンの発送は、いくつかの理由で木曜日にしていますが、「まぐまぐ」では、1週間前から予約発送できる仕組みです。ですから、原稿さえできれば、発送は事態はいつでもできるからです。
★などなど、いくつもの「訳アリ」で、現状のような発行状態になりました。ご了承ください。
★読者が定着して、私の書くスピードと業務の折り合いがつけば、読者の了承を得て、不定期する可能性はあります。★


No. 029
【No.029:2001.04.05】長い時間の結果が今をつくり、今が未来の原因となる
近況/Oさんへ
・近況・
★3月は公官庁の年度末です。特に事務職の人は移動があるのでそわそわしています。私は研究職で移動はないのですが、周りがそわそわしていので落ちつきません。それと、新しい事務の管理職の人が来るので、どのような人がくるか気にもなります。ですから、3月末から4月初めは落ちつきません。★
・Oさんへ・
★「二酸化炭素の件ですが、固形化しても何をしても、もう、地球の温暖化は避けられないのではないでしょうか?」
★現代人のタイムスケールで眺めている、温暖化は振興すると思われます。しかし、「地球の時間」というスケールで眺めていくと、現在、地球は間氷期から寒冷化に向かっているようなので、地球を暖めたほうが、人類には住みやすいかもしれません。


No. 030
【No.030:2001.04.05】私の生は屍の上に成り立つ
新しいメール用のプロバイダー探し/ふたたびOさんへ
・新しいメール用のプロバイダー探し・
★現在使っているメールアドレスが、後半年で変更になることが決まりました。これもお役所の年度ごとの予算によるためです。電話番号みたいなものですから、あまり変更はしたくないのですが、決まってしまったことなのでしかたありません。3年程前にもプロバイダーの契約変更でアドレス変更が一度ありました。ですから、もう2度とこのようなことはしたくありませんで、今度は自分で独自の全国にアクセスポイントをもつ大手のプロバイダーにしようかと考えています。★
・ふたたびOさんへ・
★「人間が、利潤の追求をやめないかぎり、そして、それはできないことなので、何れ、滅びていくのでしょう。」
★今まで、地球上に存在した大型の生物種の平均寿命は数百万年から2000万年といわれています。長くても2億年程度です。人類も遅かれ早かれ滅びるはずです。その「滅び」が利潤追求のために早まることは大いにあることだと思います。しかし、人類には知恵がありますので、回避できるかもしれません。★


No. 031
【No.031:2001.04.12】火星は死なず
理想の研究生活?
・理想の研究生活?・
★先日「放浪の天才数学者エルデシュ」(ISBN4-7942-0950-9)を読みました。彼は83歳まで現役数学者として、一日19時間、数学のことを考えつづけました。生涯論文を書きつづけて、その論文数、1500篇といわれているほどの大数学者です。彼は数学者仲間の家に、下着とノートの入ったスーツケール一つ持ってひょっこりとあらわれては、「わしの頭は営業中だ」といって、しばらく滞在して数学の議論をして、またひょっこりと次の数学者の家に去っていく。そんな奇矯な数学者を、仲間たちは愛し、守ってきました。研究者冥利に尽きる人生をおくっていたエルデシュに、なれはしませんが、なんとなく憧れを感じます。★


No. 032
【No.032:2001.04.12】ミールはパイオニ
メールお持ちしています
・メールお持ちしています・
★もともと思いつくままのネタや最新情報ををネタにエッセイを書くこともするつもりでしたが、しばらく、読者皆様から頂いたメールをネタにエッセイが多くなりました。今度の方針として、皆様のメールの対する返事もネタの一種としようと考えました。ですから、このエッセイに関する意見、質問、議論、何でも結構です。気軽にメールをお願いします。★


No. 033
【No.033:2001.04.19】生命誕生への道は未だ遠し
近況/グーテンベルグ
・近況・
★桜も散り、新緑の季節も始まりました。読者の皆様はお変わりないでしょうか。私は、3月下旬にインフルエンザを患ってから、どうも体調がすぐれません。春の寒暖の差の激しい天候のせいでしょうか。どうもすっきりしません。季節は巡っていくのに、仕事のペースが今一つ上があがらす、少なからずあせりを感じています。しかし、仕事の締め切りやノルマは、こなさなければなりません。これがサラリーマンのつらいところです。しかしそれが、最低限の仕事をペースを維持するのに役立っていると思えばいいのでしょうか。★
・グーテンベルグ・
高宮利行著「グーテンベルグの謎 活字メディアの誕生とその後」(ISBN4-00-000444-1)を読みました。慶応HUMI計画で、副題のほうの内容を期待してたのですが、グーテンベルクの印刷の時代に関係したものに主力が置かれてかかれていまた。このような本は途中で止めるとが多いのですが、面白くて一気の読みきってしまいました。現在は、デジタルメディアが爆発的に普及しだことによって、印刷の発明と同じほどのメディア革命の時代であるといわれています。そのとき、現在の書誌学(?)では、グーテンベルクをどのように見ているのかを垣間見ることができました。


No. 034
【No.034:2001.04.19】体内の天体のリズム
深海底の科学
・深海底の科学・
★藤岡勘太郎著「深海底の科学 日本列島を潜ってみれば」(ISBN4-14-001814-3 C1344)をやっと読みました。実は著者の藤岡氏とは懇意で、この本も3年ほど前に頂いたものです。本当はもっと早く読んで、どこかの雑誌に書評でも書かなければならなかったのですが、ついつい今になりました。海洋の科学は、技術の進歩が不可欠です。宇宙の科学と同じで、膨大は税金を使います。ですから、国民のコンセンサスを得なければいけない巨大科学の一つです。本書のように一線の研究者が普及書を書くことによって、コンセンサスを形成する大きな力となるはずです。私が一番印象的だったのは、「なぜ深海に潜るのか」という問いに対する藤岡氏の答えが、知的好奇心を満たすために「そこに海があるから」とされたことでした。私もフィールドサイエンスをする研究者の一人として、同じ感想をもっています。★


目次へ戻る