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(メールマガジン:No. 12〜No. 25


No. 012
【No.012:2001.02.22】温故知新:故きをたずねて、新しきを知る
メールへの返事
★このエッセイに対して頂いた意見や指摘についての返事を書きます。
・O氏のメール・
★『第3回の11行目だったと思いますが、「議論するとこ」は「議論するところ」であり、「ひっこく」は「しつこく」が正しいと思います。立花隆氏の薦める「二つの文化と科学革命」(C・P スノー著)に、理系の人間は文学を読まず、文系の人間は数学や物理学に疎いという論がありますが、一理あるのでしょう。』
★O氏のメールが私のエッセイに対する最初の反応でした。大変ありがたいことです。お礼を申し上げます。ご指摘通り間違いでした。メールマガジンは訂正できませんので、ホームページのほうは訂正しておきました。「二つの文化と科学革命」は読んだことがないのですが、「理系の人間は文学を読まず、文系の人間は数学や物理学に疎い」のは良くないと思い、教養人たる科学者を目指して、多様な知識や経験をしたいと考えています。
・Fさんのメール・
★『地球最古の物質の年代は、どういう方法で測定しているのですか?その正確さや、誤差の程度はどれくらいなのですか?』
★最古の年代を決めた測定の方法とその精度について質問がありました。それに答える形で今回は、年代測定の方法と実際の測定の方法について紹介したました。
・F氏のメール・
★次回のメールマガジンで、F氏のメールに関連したものを書くつもりです★
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★私が関与しているインターネット情報には、以下のようなものがあります。
科学教育に関する活動(EPACS) http://www.tecnet.or.jp/~epacs/index.html
データベース「地球のからくり」 http://www.tecnet.or.jp/museum/
データベース「神奈川の大地」 http://www.tecnet.or.jp/museum2/
視覚障害者との対話「Dialog」 http://www.tecnet.nu/dialog/index.html
小出良幸ホームページ http://www.tecnet.or.jp/~koide/index.html
テクノリサーチ「コミニ亭」 http://www.cominitei.com/
ちょっと覗いていてください★
No. 013
【No.013:2001.03.01】人の命より重いもの、それは地球
メールへの返事
★このエッセイに対して頂いた意見や指摘についての返事を書きます。
・F氏のメール・
★『植物も生き物であるからです。植物はウンチをするのでしょうか?もし、しないのであるならばそれのどこが最大公約数的な定義なのでしょう。植物は生き物の大半をしめるからです。』
★おっしゃる通りです。
★代謝のことを平たく簡単に言うつもりが、動物にだけ目を向けてしました。私の間違いです。今回のメールマガジンが、その訂正と私の考え方です。
★ヒトや自然、生命、地球などは、広い全地球視点、長い時間という地球史的視点で見るべきというのが自分の基調となる主張です。しかし、なかなかその境地には立てません。今後も努力していくつもりですので、暖かく見守ってください★

No. 014
【No.014:2001.03.08】「最古」より古いものは、「最古」を生んだ母
近況/Sさんへ
★2月24日から3月3日まで、九州に家族旅行に行ってまいりました。いくつかの目的があったのですが、その一つが、内之浦の東大宇宙研究所のロケット発射場の見学でした。
★内之浦で宇宙に思いを馳せていたら、宇宙の年齢に関するニュースが目に入りました。今回は、今までの年代測定の関連もありますし、最新のニュースに関連するエッセイです。★
・Sさんへ・
★No.013の「つまり植物の光合成では酸素が、夜間の呼吸時には炭酸ガスが動物のウンチに相当するのだから著者の表現でも間違いではない。」
★私の主旨を理解いただいてありがとうございます。その通りです。しかし、一人でも良くわかるように勤めています。ご了解ください。それが、またエッセイのネタにもなりますので。★


No. 015
【No.015:2001.03.08】客観主義者も客観的には主観的
近況/Uさんへ
★九州の旅行中、「動く砂の絵」を買いました。不思議なもので、以前にも20cmくらいのものを買ったのですが、非常に面白いものです。二枚のガラス板の間に、粘性の高い液体と白と黒の砂、少し泡が挟まれたものです。これをひっくり返しながら、できたもの模様を楽しむものです。ひっくり返す前は、下から白黒の模様のついた砂の堆積層、液、泡という順です。砂が一番重たく、液、泡の順です。それをひっくり返した直後は、下から液、泡、砂となり、泡の隙間から、少しずつ砂がこぼれます。落ちる時間や模様は、カオスやフラクタルの世界です。それと、堆積学の専門家にいわすと、これでかなり複雑な堆積作用のプロセスが非常にたくさん見れるそうです。机の上に置いて、時々ひっくり返して楽しんでいます。インテリアとしての土産ですが、堆積作用と複雑系の世界で遊んでいます。★
・Uさんへ・
★「科学は、誰がどうやっても明らかなように立証されるので、科学というのではないのかなあ?」
★「年代測定」の話、少し難しかったのでしょうか。科学にもいろいろな側面があるのです。★


No. 016
【No.016:2001.03.08】我も人なり、研究者も人なり
近況/またまたUさんへ
★1週間ほど留守にして、出勤し、コンピュータを立ち上げたら、予想通りE-mailの山でした。E-mailの処理に半日かかりました。E-mailがないときには、郵便物や回覧文書の山でしたが、デジタル化で机の上の郵便物が減りましたが、事務連絡は逆に増えました。しかし、物質の山が目の前にないので、少しは精神衛生上いいかもしれません。★
・またまたUさんへ・
★「科学にも鼻が必要なのですか?」
★そうなんです、科学にも「鼻が効く」必要があります。★


No. 017
【No.017:2001.03.08】「のようなもの」とは似て非なるもの
近況/Nさんへ
★九州旅行で、肉体的には疲れましたが、精神的にはリフレッシュできました。今、書きだめていたエッセイが10数本あるのですが、少々忙しくても急場はしのげるのですが、休日に一気にエッセイを4本も書いてしまいました。今は、好調のようです。★
・Nさんへ・
★「地球の層(2000年12月14日号)はとてもわかりやすかったので、授業の教材として使わせていただきました。」(中略)「『太陽系の他の天体には酸素は含まれない。』と勝手に付け加えてしまいました。『太陽系と限定しなくてもよかったのでしょうか?』」
★今回の「3_3 空気のようなもの」でその回答とさせてください。今ところ他の太陽系の惑星に酸素があるかどうかは、不明です。ですから、「太陽系」と限定したほうが良いかもしれません。もし他の太陽系の惑星で酸素のある大気が見つかったら、それは、生命の存在を暗示するかもしれません★


No. 018
【No.018:2001.03.15】数では勝るが、目に見えない
近況/Oさんへ
★博物館は月曜日が休館で、全職員は休みです。いい忘れましたかもしれませんが、私は博物館の学芸員です。そして土・日曜日も開館していますので、交替で出勤しています。ですから、土・日曜日出ると、次の週は土・日・月曜日の3連休となります。しかし、土・日曜日は家庭サービスでなかなか時間が取れません。月曜日が頼みの綱ですが、現在、私立大学の非常勤講師をしています。ですから、プライベートな時間がなかなかとれないのです。しかし、今は大学が休みで、授業がないので月曜日は休みです。めでたしめでたしです。★
・Oさんへ・
★「できるだけ数字も示しながら、細菌や古細菌のすごさを具体的に説明していただけ
ませんでしょうか。」
 私も生物の専門ではないですが、この内容について考えてみました。数字を一杯出すことは、ややこしくなりそうなので、極力減らしなだが、リクエストにお答えしました。少し欲求不満かもしれませんが、これでご勘弁★


No. 019
【No.019:2001.03.15】小さくてもわれらの同胞(はらから)
近況/またまたOさんへ
★この土・日・月曜日は休みでした。次男が風邪で寝込んだために、長男のお守りをいってに引きうることになりました。長男3歳2ヶ月、次男10ヶ月です。現在、小出家は子育て真っ最中です。★
・またまたOさんへ・
★質問に対する回答の第2弾です。細菌と古細菌についての二つ目のエッセイです。彼らは、小さくてもすごい生物たちなのです。★


No. 020
【No.020:2001.03.15】酸素だけがすべてでな
近況/Jjさんへ
★月曜日は、午前中は税務署に行きました。そう確定申告です。午後は東京で研究集会があり、一日出ていました。疲れました。しかし、新幹線や喫茶店でエッセイを2つ書きました。★
・Jjさんへ・
★「地球上には酸素ではなく、二酸化炭素を人間でいうところの酸素のように活用して生命を維持している生物はたくさんいます。したがって、二酸化炭素を生命維持に用いる生物が知性を持つ(人間のようになる)ことは、あり得るのではないでしょうか?」
★二酸化炭素を利用する生き物は良く知りませんが、酸素を嫌う生き物はたくさんいます。知性については今回は答えられませんでした。別の機会にします。★


No. 021
【No.021:2001.03.15】生命の中心に炭素あり
近況/またまたJiさんへ
★土日曜日が休みで天気がよければ、長男をつれて近所を散歩します。長男はまだ山歩きはできませんが、草むらや林の中に連れて行きます。お土産は、木の実や石や棒です。先日、乾燥機の中から、九州で拾った軽石ができてました。これぞ地質屋の子供でしょうか。★
・またまたJiさんへ・
★生命は炭素を中心にしています。しかし、珪素を使う生命がいても良いのではないでしょうか。しかし、そのような生命をどうして私たちは知れるのでしょうか。あるいはコンタクトは可能なのでしょうか。夢は膨らみます。★


No. 022
【No.022:2001.03.15】私たちは宇宙で孤独な存在なのでしょうか
火星生命の展示
★1996年のニュースには本当に驚きました。サイエンスからダウンロードした論文をよみ、画像を可能な限り伸ばして、博物館で展示します。発表から1週間以内でした。世界で一番早い展示であったと自負しておりました。今回は、前回の同じ著者が含めれています。これより前にも別の隕石(Nakhla)でも痕跡が見つかったというのをインターネットのホームページで見かけました。今回は1996年のリベンジでしょうか。彼らはずっと火星生命を探求しているのです。
★気付いたら。忙しいといいながら、今回は5編も新規に書いてしまいました。まだ、絶好調のようです。★


No. 023
【No.023:2001.03.22】白が緑にあこがれて
書きだめ分1
★今回は休みが取れませんでした。今回は、書きだめ分を使いました。★


No. 024
【No.024:2001.03.22】玉石混交は「たまいし」ではなく「ぎょくせき」
書きだめ分2
★今回は休みが取れませんでした。今回は、書きだめ分を使いました。★


No. 025
【No.025:2001.03.22】水がなくても海と陸は違うが、水がないと海ではない
書きだめ分3
★今回は休みが取れませんでした。今回は、書きだめ分を使いました。★

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