地球と人と
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Essay■ 6_193 多様な系外惑星 4:ハビタブルゾーン
Letter■ 雪近し・帰省
Words ■ 冬はすぐそこに


(2022.11.10)
 太陽系以外の天体は離れているため、生命を見つけるのは難しいことです。そこで、ハビタブルゾーンと呼ばれる生命が存在できる条件をもうけて、その範囲に存在する地球に似た惑星を探すことになります。


Essay■ 6_193 多様な系外惑星 4:ハビタブルゾーン

 系外惑星の探査で、重要な目的になっているのは、地球外生命の発見でしょう。文明をもたない生命の探査は、困難です。文明があれば、電波を用いて通信をしているでしょうから、電波ならば遠くからも検知できます。しかし、文明もたない生命ならば、存在を知ることはできません。
 ですから、地球外生命の探査には、生命が住めそうな惑星を探すことになります。その前提として、地球の生命の誕生し、進化するための必要条件として水の存在を仮定します。
 系外惑星で海の存在を直接調べるのは難しいので、恒星の特徴と惑星の軌道の位置から、水が存在できそうな場(ハビタブルゾーン Habitable zone、あるいはゴルディロックスゾーン Goldilocks zoneとも呼ばれる)にあり、表層に水が存在できることが必要条件になります。系外惑星のうち、ハビタブルゾーンに存在する天体を探すことで、間接的に海が存在できる条件を見つけていくことになります。
 惑星にも条件が必要になります。表面がガスではなく固い地表(岩石)があり、液体の水を維持できる(海が継続的に存在できる)地球に似た惑星(地球型惑星)でなければなりません。惑星の半径としては地球の0.5〜1.6倍、質量として0.1〜6倍までは可能性があるとされています。そのような系外惑星が、現在いくつも発見されていますが、決定的な海の証拠はまだ見つかっていません。それは、遠くなので、海の証拠を検出するのが困難になるためです。
 海の存在を検出するためには、できるだけ近いところにあるものが望ましくなります。約138光年のところに、限定条件をつければ条件を満たしそうな系外惑星が見つかりました。その詳細は次回としましょう。


Letter■ 雪近し・帰省 

・雪近し・
北海道は平地での積雪のニュースを
何度か聞くようになりました。
幸いわが町ではまだ初雪は降っていません。
寒い日で降りそうな日があったのですが雪は免れました。
まあ、季節としても、気象条件としても
雪の降るのは時間の問題でしょうが。

・帰省・
先週、次男が帰省していました。
変な時期ですが、講義の都合でこの時期になったそうです。
長男も学会が札幌にあったので、
一晩だけ自由時間ができたたので、
夕食を食べにくる時間があると、
当日連絡があったそうです。
私もその日は出張から帰宅した日にあたり、
次男の帰省する日でもありました。
いくつかの偶然が重なって
家族が揃うことになりました。


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