地球と人と
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Essay■ 6_158 ニュー・ホライズンズ 1:最果ての地
Letter■ 年の終わりに・トラブルと期待と
Words ■ 謹賀新年


(2019.01.03)
 あけましておめでとうございます。今年最初のエッセイは、「新しい地平線」で見出された「最果ての地」の話題です。今年が、いい年であるように、最新情報からはじめましょう。


Essay■ 6_158 ニュー・ホライズンズ 1:最果ての地

 今年最初のエッセイは、「新しい地平線」(ニュー・ホライズンズ New Horizons)の話しですが、エッセイでも何度か取り上げました。ニュー・ホライズンズは、NASAが2006年に打ち上げた衛星で、冥王星やそれよ遠くにある天体を探査するためのものです。
 ニュー・ホライズンズは、2015年から冥王星の探査をはじめて、2015年7月14日に冥王星をフライバイをするとき、最接近しました。冥王星とその衛星のカロンの鮮明画像と多くの情報をもたらしました。2016年1月まで冥王星を観測を続けました。そして2年後現在、冥王星の次のターゲットとして、小惑星の「2014 MU69」に接近しています。
 2014 MU69は、目標設定の予備探査の際にハッブル宇宙望遠鏡が発見しましたが、まだ軌道などの天体データが不足していたので、仮の名称でした。ハッブル宇宙望遠鏡のチームは、1110113Yと呼びました。ニュー・ホライズンズのチームは、探査の対象になるので、PT1(潜在的目標 1;Potential Target 1)と呼びました。その後、正確データが得られたので、2015年3月に小惑星センターにより2014 MU69が割り当てられました。NASAは、2014 MU69の愛称を公募して、ウルティマ・トゥーレ(Ultima Thure)となりました。意味は、「最果ての地」という意味です。変な名前ですが、遠くにある天体であることを象徴したものです。
 その位置は、エッジワース・カイパーベルト(Edgeworth-Kuiper belt)と呼ばれるところです。太陽系の惑星軌道より外側(太陽から約30天文単位)にある天体です。太陽系の黄道面に多数の小天体が分布しているところです。その領域は冥王星も含まれています。
 ニュー・ホライズンズは、2019年1月1日にウルティマ・トゥーレに最接近します。1月2日にはそのデータが公開される予定だそうです。なお、このエッセイは、2018年12月31日に書いて予約配信をしていますので、その画像はまだ見ていません。もし公開された、次のエッセイで紹介していこうと思います。


Letter■ 年の終わりに・トラブルと期待と 

・年の終わりに・
2018年の年末は、寒波の襲来で
日本の各地で降雪がありました。
わが町でも降雪あったのですが、
そんなにひどい降雪ではなく、幸いでした。
30日の明け方の地震の方にビクリとしました。
大した揺れはなかったのですが、長く揺れました。
9月6日の北海道胆振東部地震の記憶が蘇り
家族全員が起きたようです。
幸い、大きな揺れになりませんでしたので、
家族は再度寝たようです。
私は、起きる時間まで本を読んでいました。

・トラブルと期待と・
ニュー・ホライズンズは2015年7月4日に通信途絶しました。
その後、回復しましたが、一部の装置のみが動かない状態でした。
3日後、通常の観測を再開できる状態に回復しました。
そんな危機を乗り越えて、冥王星の観測がなされました。
鮮明な冥王星の画像は、エッジワース・カイパーベルトの
天体の実態を明らかにしました。
その画像はハッブル宇宙望遠鏡より鮮明でした。
2016年1月で冥王星の探査が終了しましたが、
そのデータの送信には、2016年10月25日までかかっています。
今回、2つ目の重要なターゲットなので、期待が膨らみます。
2日のデータが楽しみです。


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