地球と人と
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Essay■ 6_154 台風と地震と
Letter■ 災害に対して
Words ■ 我が街は快晴の青空。被災地はどうでしょうか。


(2018.09.13)
 予定していたエッセイを変更して、今回の北海道の連続した災害について考えたことを書きます。


Essay■ 6_154 台風と地震と

 今回、北海道は台風21号の被害を受けた直後に、地震が起こりました。私事になりますが、2つの災害での私の状況を書きながら、災害、防災ついて少し考えたことを書きます。とりあえず時系列で私の状況を説明します。

9月4日(火)
大学の同窓会、同期の同窓会を札幌にておこない、11時ころ列車で友人と共に最寄り駅に帰る。雨が降っているが、まだひどくはなっていない。夜、台風のひどい強風と雨となり、時々目覚める。3時ころ、ひどい音が我が家の外でする。向かいの家のトタンが飛んできたものであった。隣人と消防が、我が家のチャイムを鳴らして、自宅に入ってきて、ベランダに引っかかったトタンを撤去してくれる。
9月5日(水)
大学に家内に車で送迎してもらう。線路に倒木があり各地でJRが運休している。国道脇で巨木が何本も倒れているのを見えた。夕方、多くの線路が復旧しだしたので、翌日の調査には出かけられそうであるので、一安心する。
9月6日(木)
明け方3時頃、大地震発生。その直後に停電。一旦は目が覚めるが、翌朝調査にでかけるので再度無理に寝る。余震で何度も目が覚める。朝、停電は継続中であった。大地震であったのはわかるが、停電で情報が届かず、様子がよくわからない。飛行機で調査地に向かう予定であったので、自家用車で出かけるつもりで、準備を進める。スマホやラジオで、地震の被害として、JRやバスなど公共の乗り物の全面運休、信号の停止がわかる。危険なので車での空港移動を躊躇する。7時頃、飛行機も全便運休になったことがJALのホームページでわかり、調査の中止を決定する。9時から、旅館やレンタカーでキャンセルの連絡をする。最初の旅館に連絡したとき、発送した荷物の転送を頼む。水とガスは大丈夫。食料も冷蔵庫、冷凍庫にあるので2日は大丈夫だと思う。懐中電灯を集めたら、家族分や全体の明かりになるものが2つあり、電池も数日は大丈夫そうである。緊急用のラジオもあった。昼、大学のある地域は電気が回復した(ということが、7日に大学に連絡して知る)。
水が止まるという、次男が、ウワサを聞き、風評だとは思ったが、もしもときのために、バケツに水をためる。水は止まる気配はないが、昼から、家内に手元にある材料で、数回分の食事にできるように、カレーをつくりおきしてもらう。食後、20時ころには家族全員就寝。私はぬるくなりかけたビールを消費する。
9月7日(金)
大学では電気の復旧しているので、車で大学に出る。途中の道路は、信号がほんが消えているが、一部のみで点灯しているだけであった。家内が車に乗って帰る。研究室をチェックしたところ、被害は軽微であった。インターネットもつながっている。スマホの充電をしならが、同窓生にメール連絡をする。昼、家内に車で迎えにきてもらい、自宅に帰る。夜、ガスで土鍋でコメを炊くが、少々固めになったが食べられる。ラジオで状況をチェック。私はベッドに入り寝始める。22時前、次男が通電したいうので、外を見ると街灯がついている。ブレーカを入れて、自宅の電気機器を順次確認する。ほぼ問題なく復旧している。久しぶりテレビからの情報を少し見て寝る。
9月8日(土)
大学に車でいく。同窓生などにメールで安否確認の連絡をする。帰りにコンビニを覗くが食料は空っぽであった。家内が朝、生鮮食料を少し入手。残っている冷凍食品で、一旦解凍されたものを様子をみて食べていく。
9月9日(日)
午前中、地元のスーパーやホームセンターをめぐり状況をみる。緊急用商品が空っぽになっている。生鮮食品も少ないが、少しずつ流通で配送されたものが、並べられるが、一瞬で購入されていく。流通の回復は認められる。
9月10日(月)
いつものように歩いて、大学に出勤する。地震の被害は流通に残っているが、見た目にはわからない。歩いていくる時、あちこち寄り道をしながら、被害状況をみると、台風の被害が目につく。倒木によって遮断された道路の通行の確保や危険の回避のみが応急処理でなされている。

 ここ数年、被害の大きな災害が各地で起こっています。北海道のように連続して起こることは稀まもしれませんが、災害は多くなっています。自分も被災してみて、防災について考えました。
まずは自身や家族の身を守ることが、基本となる思います。まずは、自衛といえるでしょう。次に地域住民の助け合いや連携が必要かと思います。そして、公からの情報提供や支援と、いう順になるしょうか。
そして情報についていも考えました。スマホとインターネットからの情報は、今回被災してみて、非常に重要で有用だということもわかりました。次男を見ていると、スマホで情報を次々と仕入れるのは、良いことです。
一方で、その中には風評が多々含まれています。それを慎重に見分ける必要があります。次男が、泊原発の新聞の記事を読んでいたのですが、ヘッドラインのみを読んで、内容をよく読んでないこともがありました。そんな不確かな、思い込みの情報が、よかれと思ってインターネットを通じて流すことが、風評となっていくのだということも実感した。
インターネットだけでなく、大量の情報がある現代社会で、情報をどう受け入れ、どう処理、どう解釈し、どう他人に発信するのか。慎重であるべきだと痛感しました。重要そうにみえる情報は、一気に拡散していきます。ですから、人の情報に対する心がまえ、インターネットに関するスキルの必要性も感じました。



Letter■ 災害に対して 

・災害に対して・
このエッセイは野外調査に出る前に
予約していたものを解除し、
新たに書いたものです。
野外調査を中止にしたので、
大学でもいろいろと予定変更になりました。
出張の取りやめの手続きと、研究計画の変更、
大学生協でのチケットのキャンセルなどを急遽しました。
2年前の熊本地震も調査出発の直前に起こり、
同じようにキャンセルしたことがありました。
災害が続くと、人の心構えが重要であるを痛感します。
自然災害は避けることはできません。
ですから復旧段階で、人が如何に着実に
避難、対処するかが求められます。


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