地球と人と
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Essay■ 6_127 新たな地平 2:ニューホライズンズ
Letter■ ハッブル・原子力電池
Words ■ このエッセイのナンバーが777号です


(2015.07.30)
 惑星探査機「ニューホライズンズ」からの画像が、最近話題になっています。この探査機は、冥王星を探査するために2006年に打ち上げられたものです、それがやっと冥王星に最接近をして情報を送ってきました。


Essay■ 6_127 新たな地平 2:ニューホライズンズ

 ハッブル宇宙望遠鏡が、1990年4月かが現在に至るまで利用されています。ハップル宇宙望遠鏡は地球の大気の影響を受けないので、非常にシャープな画像が撮影できます。そのおかげで、地球にいながら、宇宙での新たな画像を撮影することができます。
 ハッブル以前にも、いろいろなところに探査機を送り込み、惑星や新たな衛星の発見、多数の科学的情報を手に入れてきました。ハッブル宇宙望遠鏡やさまざまな探査機のお陰で、太陽系の惑星や衛星、あるいは宇宙全体の理解を深めていきました。そこには多数の新発見があり、新たな地平が拓かれました。
 惑星の概略がわかると、より詳細な部分が次なるフロンティアとなり。その代表的なものは、それぞれの惑星に多数見つかっている衛星の詳しい情報を知ることでしょう。もちろん、そのいくつか衛星には、探査機が送り込まれて、新しい情報が得られています。
 実は、衛星以外にも太陽系内にも、まだ未知の地平が残されています。皆がよく知っている冥王星です。これまで、海王星までの鮮明な画像はありました。海王星の青い惑星で白い筋が特徴的でした。その画層を見た人も多いでしょう。ところが冥王星は、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したぼんやりとした画像があるだけでした。
 惑星探査機「ニューホライズンズ」のターゲットは、冥王星でした。2006年1月19日に打ち上げられました。打ち上げ後、2006年6月13日に接近することがわかった小惑星(APLと命名)を撮影しました。その他にも、2007年には木星を観察しています。その後は、休眠状態に入り、半年に一度の定期点検のために起動をしては、冥王星に向かいました。
 2014年12月には18回目の休眠から起動して、冥王星の探査を開始しました。そして、情報がぞくぞくと地球に送られてきています。2015年7月14日には最接近して、観察をしました。2015年8月まで冥王星や衛星のカロンなどを観測する予定です。
 その詳細は次回以降としましょう。


Letter■ ハッブル・原子力電池 

・ハッブル・
ハッブル宇宙望遠鏡は、1990年4月に打ち上げられ
その後、不具合が見つかって修理されたり、
いろいろな部品交換も何度もされながらも、
現在も運用されています。
25年以上にもおよぶ運用されています。
後継機が待たれますが、
まだ実現しないようです。

・原子力電池・
ニューホライズンズは、
太陽から多く離れたところを探査するため、
太陽光発電も使えません。
今でも、せいぜい木星軌道あたりまでしか
太陽光発電は機能しません。
そのため、遠くの惑星の探査機は
原子力電池を積んでいます。
原子力電池とは、
半減期の長い放射性元素の崩壊エネルギーを
熱として利用して発電しています。
熱電変換素子を利用して発電されています。
事故があると放射性物質をまき散らす危険性があるので
遠くの惑星を探査するときのみに使われています。


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