Essay■ 5_162 ケプラーからTESSへ 1:ケプラーの成果
Letter■ ガラケイ・ガラホ
Words ■ 帰省中です
(2019.02.21)
ケプラー宇宙望遠鏡については、このエッセイでも何度も取り上げてきました。その成果は大きく、私たちの地球や惑星というものを再考するために、重要な情報を提供してくれたためでした。
Essay■ 5_162 ケプラーからTESSへ 1:ケプラーの成果
17世紀の偉大な天文学者ケプラー(Johannes Kepler、1571.12.27−1630.11.15)の名前をもらった宇宙空間におかれた望遠鏡、ケプラー宇宙望遠鏡の運用がはじまったのは、2009年5月からでした。以来、10年近くに渡って運用され、多くの観測をしてきました。その観測データから、多くの発見がなされてきました。このエッセイで、ケプラー宇宙望遠鏡の話題については、何度も紹介しているのですが、繰り返しになりますが、再度、紹介しておきましょう。
ケプラー宇宙望遠鏡は、太陽を回る軌道に投入されています。通常の人工衛星は、地球を周っている(地球周回軌道)のですが、ケプラー宇宙望遠鏡は地球と同じ軌道で、地球の後を追いかけるような軌道で、太陽を周っています(太陽周回軌道)。そして、太陽や地球、あるいは太陽系の他の天体の影響を受けない方向に、望遠鏡が向けられています。
短い期間ですが、多くの惑星を発見しました。経過を紹介すると、2015年1月(6年弱)には、5万個の恒星を観測し、4000個以上の惑星候補を見出し、そのうち1000個が惑星と確認されたとNASAは報告しました。短時間でこれだけの成果を挙げたわけです。最終的には、50万個以上の恒星を観測し、その光度の変化から、惑星の存在を検出する方法で、2,600個以上の太陽系外惑星を発見しことになります。すべての恒星から惑星が見つかるわけでないのですが、かなりの確立で、惑星が見つかることがわかってきました。
これまでのいろいろな手法による観測で、3826個の太陽系外の惑星が発見されていたのですが、その3分の2以上をケプラー宇宙望遠鏡が発見していることになります。宇宙からの観測が如何に有効かをよく示したことになります。
そして、望遠鏡が向けられている方向(はくちょう座のごく一部の領域)だけでの成果ですので、他の方向でも観測したら、同じように多数の惑星を発見できる可能性を示したことになりました。
きっと、さらに多様な惑星が見つかってくることでしょう。現在得られたデータの解析から、55個の惑星で生命が生存可能な条件をもっていることもわかりました。他の方向を調べると、もっと近いところで、生命が生存可能な惑星を発見できるかもしれません。そうなると集中的にその惑星観測をすれば、生命の痕跡が見えるかも知れません。
成果の中で最も重要なのは、惑星の多様なタイプの存在が明らかになったことだと思います。多様な惑星の発見は、私たちの太陽系の姿は、多様性のひとつに過ぎないことを示しました。天動説から地動説に変わった時、地球が世界の中心でないことを気づきました。そして、今回、太陽系が宇宙の典型ではないことを示しました。では、人類、知的生命、生命は、私たち地球だけの特異な存在なのでしょうか。それとも・・・・
Letter to Reader■ ガラケイ・ガラホ
・ガラケイ・
このエッセイが届くころ、私は帰省しています。
配信を予約送信でしました。
最近、私はスマホからガラケイに変更しました。
通信料金が格段に下がりました。
ガラケイに切り替えたのは、
スマホの多様な機能の使用頻度が非常に低いからです。
スマホはたいてい事はできるのでは、
そのすべてが、私には使いづらいものでした。
写真はデジカメ(常に持ち歩いてきます)や
一眼レフデジカメ(調査や重要な撮影時に使用)。
入力はキーボードでないとイライラします。
WEBはパッドやパソコンの広い画面でないと目が疲れます。
メールはパソコンの使い慣れたメーラーやWEBメールで。
電話機能のみが必要な機能となっていました。
だからガラケイに変更にしました。
・ガラホ・
これまでガラケイにしなかった理由は、
調査など外にでかけて、WiFiがない環境にいったとき、
スマホならテザリングができるので
パソコンでメールが見ることができました。
その機能みのために、私にはスマホが必要でした。
出かけても、校務連絡でメールチェックが必ず必要になります。
せちがないのですが、仕方がありません。
しかし、今のガラケイは4G対応し、LINEも使用でき、
テザリングが可能になりました。
このような機種をガラホと呼ぶそうです。
私は、テザリングさえできれば、十分だと思っていますので、
その使い勝手も今回の帰省で、試して見たいと思っています。 |