地球の仕組み

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Essay ■ 3_198 海と大気の起源 1:炭素質コンドライト
Letter■ 静かな大学・帰省ラッシュ
Words ■ お盆でも普段と変わらない生活


(2022.08.18)
 地球の大気と海洋は、地球固有のものです。海が表層にあるのは地球だけで、大気も、酸素が多い、固有のものになっています。このような表層環境は、どのようにしてできたのでしょうか。新たな報告が出されました。


Essay■ 3_198 海と大気の起源 1:炭素質コンドライト

 地球の表面には、海があります。これは、太陽系において地球には、海が存在できる特別な条件があるためです。
 液体のH2O、水が存在できる条件領域を、ハビタブルゾーンと呼びます。ハビタブルゾーンの外側、太陽より遠い側では、温度が低くなるため、水は氷になります。大気中の水蒸気も凍ってしまい、大気からなくなっていきます。もしH2Oの量が多ければ、表面はすべて氷で覆われ、白くなります。天体の反射条件をアルベドといいますが、白い氷の表面はアルベドが大きくなり、太陽光を反射して、表層を温めるエネルギーとして使われません。そうなると、もっとも寒い状態にまで行き着き、氷惑星となります。
 火星より外側では、このような条件になります。火星はハビタブルゾーンにあったのですが、天体のサイズも質量も小さかったので、時間経過ととも大気が薄くなり、温室効果が弱まっていきました。大気がありますが、海洋がない状態になっています。
 ハビタブルゾーンより太陽に近くなると、太陽からの放射エネルギーが多くなり、気温が高くなり、暑くなっていきます。水は水蒸気になります。水蒸気は温暖化効果ガスでもあるので、水蒸気が増えると温暖化が一気に進み「暴走温暖化」と呼ばれる状態になります。暴走温暖化は、天体表面の水がなくなるまで続きます。金星はこの状態になってしまいました。
 ハビタブルゾーンで、地球に現在も水が存在しているのは、説明できました。では、そもそも地球に、水が存在するのはなぜでしょうか。水がどこから由来したのでしょうか。
 その説明として、地球の材料に、水や大気の成分が含まれていたことを、このエッセイでも紹介してきました。隕石の一種に、水や炭素などを多く含むタイプとして、炭素質コンドライトがあります。それが材料としてあれば、大気や海洋の成分となります。
 しかし、炭素質コンドライトから、大気や海洋ができたとすると、少々困ることがありました。その説明は次回としましょう。


Letter■ 静かな大学・帰省ラッシ 

・静かな大学・
我が家は、夫婦二人なので
お盆でもいつもと変わらない生活をしていました。
毎日、大学に出ていました。
盆と正月が、一番静かな時期になります。
追試とその採点評価、4年生の卒業研究の添削など
大学でもいつもと変わらない状態でした。
お盆は、大学も出入りできなくなります。
しかし、守衛口で記名すれば、入構できます。
ただし、設備工事は進行中ですが。

・帰省ラッシュ・
台風の前後に、各地の大雨が降りました。
私の地域では、激しい雨は降りましたが、
被害がでるほどではありませんでした。
コロナによる規制がない状態でしたので
お盆で帰省ラッシュが、各地で報告されました。
帰省の人たちには、大雨の影響がでたのでしょうか。
このエッセイは、15日に投稿していますので
様子が把握できていませんが、無事を願っています。



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