生命の歴史
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2_1 「生命の歴史」とは

(2000年9月20日)

 「生命の歴史」とは、なんでしょうか。これから「生命の歴史」で話す内容を紹介します。


 ここで言う生命の歴史とは、生物の進化について述べるだけでなく、生物の地球の関わりについて考えていきたいと思います。

 生命は地球の環境が整っていないと誕生できません。まだ生命誕生の秘密が解明されていないので、正確には分かりませんが、もし初期地球の条件が違っていたら、生命は誕生したでしょうか。これについての研究者の意見もさまざまです。非常に偶然に近い確率で生命が誕生したという人から、ある程度条件さえ整えば生命は簡単に誕生するという人までいます。いずれにしても生命の誕生は、地球環境との関わり抜きには考えられません。

 生命が誕生した後、生命が現在まで継続して生き延びるのには、地球の環境がある程度安定していなければなりません。海が完全に干上がってしまったり、完全に凍ってしまうような環境では生命は生き延びることができません。  ところが、少しでも海が残っていれば、そこで過酷な時代を生き延び、後のより住みやすい時代まで耐える生活を送っています。海がなくても、次ぎの海ができるまで、卵として乾燥に長く耐えるような生き物もいます。

 このようにして見ていくと、生命というものは、非常にヤワな面とタフな面がありそうでう。

 そして、面白いことに、生命は地球環境に対し受身だけでなく、能動的に地球環境に関与してます。一番有名な例は、地球大気の酸素の形成です。じはは私たちが日ごろ吸っている、空気中の酸素は初期の地球にはなく、生物が作り上げたものです。そして、生物による酸素の生産は、現在も続いています。

 このような生物と地球の関わりをここではみていきます。