地球の歴史
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Essay■ 1_202 天体衝突の頻度は 1:2つの方法での報告
Letter■ うんざり・事前指導
Words ■ ずっとバタバタしています


(2023.03.09)
 天体衝突は、太陽系初期に終わっています。しかし、小さいの物体は隕石として、時々落ちてきます。その頻度はどうなっているのでしょうか。今回、新しい報告が2つあったので、シリーズで紹介していきます。

Essay■ 1_202 天体衝突の頻度は 1:2つの方法での報告

 太陽系初期、小さな物体が衝突合体することで、天体が成長して惑星になっていきました。天体衝突の事件は太陽系初期が激しかったのですが、その後は穏やかになりました。現在、地球軌道上には、大きな天体は月以外はなく、小天体もありません。ですから、衝突合体のような激しい事件は、初期に終わってしまったはずです。
 現在でも地球には隕石(天体ではなく、小さな物体というべきでしょう)が時々落ちてきます。その頻度は、小さなものほど多く、大きなものほど少なくなります。これば他の天体の表面の観測によって、冪乗則になることが知られています。
 小さい隕石は、毎年かなりの数の落下が観測されています。そのため、小さい隕石については、現在の隕石のサイズの落下頻度はわかります。しかし、大きくなるほど稀になるので、頻度を正確に求めることができません。地球で大きな隕石の落下頻度は、どうすれば調べることできるでしょうか。最近、報告があったので、それもとに紹介していきましょう。
 小さい隕石とか大きな隕石といういい方をしていましたが、ここでは、大きな隕石を地表にクレータができるほどのものとします。大きな隕石の落下でできたクレータのサイズと、その時代を調べることで、過去の落下頻度を推定することができます。ひとつ目の報告は、そのようなクレータを用いた方法です。
 別の方法もあります。クレータがなくても、隕石が衝突すると、隕石の痕跡となる物質が広く飛び散ります。大きな隕石ほど、広域にわたって、多くの物質が飛び散ります。その飛び散った物質は、地球にばらまかれます。そして、海底にまで飛んだものは、堆積物の中に取り込まれます。
 地表では古い時代のクレータは、地表の営み(風化侵食、火山活動、造山運動など)で、消されていきます。クレータが消えてしまった時代でも、隕石の痕跡の成分を調べることで、落下の頻度を調べることができるはずです。その報告がされました。
 まずは、クレータのサイズと時代から探る方法を、次回から紹介しましょう。


Letter■ うんざり・事前指導 

・うんざり・
先週は、帰省していろいろな儀式をすませ
役所での手続きもしてきました。
儀式は、あまりに因習的です。
役所でも様式や手続きも煩雑でした。
役所にも2度いって、チェックしてもらい、
電話での問い合わせも何度もしました。
うんざりしました。
これで終わったはずです。
もうしばらくはしたくないことです。

・事前指導・
今週は、来年度、教育実習にいく
現3年生への事前指導の時期になっています。
毎日、講義に集中する期間になります。
この間、他のことが手がまわりません。
このエッセイも、いつものように
事前に書いておき、予約送信してあります。